ハンケチーフ持って、タイムマシーン待って、ラストシーン黙って、

佐岸左岸 / 既刊1巻 完読目安: 1時間30分 予算目安: 約946円
📅 開始: 2026年1月20日 / 最新刊: 2026年1月20日
言葉ばかりで、
気持ちだけ黙る
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📊 作品成分チャート
暗い明るい
物語重視キャラ重視
読みやすい難解・知的
重厚疾走感
ニッチ有名・王道

あらすじ

熊花虎は、居酒屋でアルバイトをしながら、店長の代わりに面倒ごとや苦労を背負い込みがちな少し変わった青年。ある夜、遅くまで働いた帰り道で、地面に這いつくばっている奇妙な男・可児(かに)と出会う。会話は妙に脱力していて変なのに、花虎はなぜかその男を気に入ってしまう。

家に帰れば、そこにはルームシェア相手の永山がいて、花虎の周囲には、家族とも友達とも恋人とも言い切れないような、人と人との距離がいくつも漂っている。本作は、そんな花虎が生きる世界を、独特な間合いの会話と人間関係を通して描いていくラブストーリー。

どのような作品?

なり会話中心で進んでいくBL漫画で、セリフ量も文章量も多い作品。吹き出しも横長のものが多く、改行も多いため、人によっては少し読みづらさを感じると思う。物語をテンポよく追うというより、会話のリズムや言葉の応酬、その場の空気ごと味わっていくタイプの作品になっている。

登場人物たちも全体的にかなりクセがあり、特にメインキャラクターである可児の名前に関するやり取りは、作中で何度も繰り返される。その反復を味として楽しめるか、少しくどいと感じるかで印象が分かれやすい作品でもある。オシャレな雰囲気や、読書体験そのものに浸るような作品が好きな人には薦めやすい一方で、BLを描写の強さやテンポ感で楽しみたい人にはあまり向かない。人間関係の曖昧さや、会話の妙な間合いをじっくり味わいたい人向けの一冊。
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