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あらすじ
いじめられ続けていた小学生・萩原美月(はぎわら みつき)は、唯一の家族である兄に思い切って助けを求める。
しかし、兄は新興宗教に心酔しており、「お祓いで悪い星を落とそう」と美月の苦しみを真正面から受け止めようとしなかった。
絶望した美月は、衝動的に兄を殺害してしまう。 その瞬間、兄の体には“テンメイ様”と呼ばれる怪異が宿り、美月のいじめ加害者たちを次々と殺し始める――
それは救いか、それとも罰か。
兄の歪んだ祈りが生んだ、異形との契約が今、美月の運命を狂わせていく。
どのような作品?
“いじめ”“贖罪”―― 重いテーマを、幻想的な描写と静かな狂気で描き出すダークファンタジー。
物語の出発点は、少年の絶望と殺意。
だけどそこには、「助けてあげたい」という兄の祈りが確かにあって、その祈りが歪な形で“神”として現れてしまうという皮肉な構造が胸を打つ。
テンメイ様が現れる幻想空間は、言葉よりも絵で感情を叩きつけるような描写が多く、 1巻のビジュアル演出は特に圧巻。
心の奥をえぐるような痛みと、どこか美しいビジュアルが同居している。
主人公・美月のやさしさや、罪を抱えたまま生きようとする姿勢も切実で、 ただの“復讐劇”では終わらない、倫理と感情のせめぎ合いが描かれる。
かなりメンタルに刺さる内容だけど、 一話一話の描写力・構成力が非常に高く、 “読んでしまったら目を離せなくなる”静かな怪作。
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