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あらすじ
奇才・宮崎夏次系が、さまざまな時代や舞台の中で過ごす人々の“とある日”の日常を描いたSFショートショート集。収録されているのは、どれも8ページほどのごく短い短編ばかりで、奇想天外な設定から始まり、奇想天外なオチで終わる話もあれば、肩透かしのように終わる話や、意味がわからないままふっと途切れるような話もある。
けれど、そのどれもが妙に不思議でおかしく、短いながらも強い印象を残していく。ひとつひとつの話がきれいにまとまるというより、宮崎夏次系の世界観の原液を、そのまま小さな粒にして並べたような短編集になっている。
どのような作品?
SFショートショートではあるものの、理屈や設定の巧さを見せるというより、奇妙な発想や独特な間、意味がわかりきらないまま残される感触そのものを味わう作品。どの話も短く、オチも必ずしも気持ちよく決まるわけではないが、その不思議さや拍子抜けの感じまで含めて、この作品ならではの面白さになっている。
収録作の濃度がかなり高く、読み味としてはまさに宮崎夏次系の世界観の原液に近い。漫画はもっと自由でよくて、思いつきのような飛躍や、説明しきらない終わり方でも成立するのだと感じさせてくれる一冊でもある。そのため、わかりやすい物語や明快なカタルシスを求める人には少し独特に映るかもしれないが、短い中に濃い変さや自由さが詰まった漫画を読みたい人にはかなり刺さりやすい作品。
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