さくらの唄

安達哲 / 全2巻 完読目安: 3時間0分 予算目安: 約1,584円
📅 開始: 1991年6月1日 / 最終巻: 1991年12月6日
青春が
崩れ落ちていく
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📊 作品成分チャート
暗い明るい
物語重視キャラ重視
読みやすい難解・知的
重厚疾走感
ニッチ有名・王道

あらすじ

親が海外赴任となり、美人だが出戻りの姉・美紀(みき)と二人暮らしをしている高校三年生・市ノ瀬利彦(いちのせ としひこ)。
彼は担任の三ツ輪(みつわ)先生に淡い憧れを抱きながら、先生目当てで美術部に所属していたが、彼女の突然の妊娠をきっかけにその気持ちは打ち砕かれてしまう。
同級生の仲村真理(なかむら まり)に対しても想いを抱いているものの、引っ込み思案な性格から距離を縮められずにいた。
そんな折、自宅には不動産業を営む親戚の金春(こんぱる)夫妻が転がり込み、うんざりする共同生活が始まる。
やがて、美大進学のために通い始めた画塾で偶然真理と再会し、映画の撮影を通して少しずつ青春を取り戻していく市ノ瀬。
だがその裏で、街の権力を握る金春が放つ暴力と支配の波がじわじわと彼らの日常を壊していく──。

どのような作品?

盤は、高校生の淡い恋やモラトリアムを描く青春漫画のように見える。
しかし中盤以降、その穏やかな世界は崩壊する。
金と権力を持った大人たちによる支配、暴力、セックス──
主人公の身近な世界が歪みに飲み込まれていく展開は、読んでいて本当にしんどい。
描写の過激さゆえに最終巻は成人コミック指定となり、連載当時には発禁寸前までいったという逸話もあるほど。
救いのない展開、後味の悪さ、ページをめくる手が止まるような描写の数々……まさに“読後感最悪”な大問題作。
ただ、その痛みや不快感すら含めてこの作品の「魅力」なのかもしれない。
強くは勧めない。でも、踏み込む覚悟があるなら読んでみてほしい。
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