ランチユーインザスカイ

伊藤九 / 全1巻 完読目安: 40分 予算目安: 約869円
📅 開始: 2025年7月3日 / 最終巻: 2025年7月3日
終わりの見える夏が、
いちばん眩しい
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📊 作品成分チャート
暗い明るい
物語重視キャラ重視
読みやすい難解・知的
重厚疾走感
ニッチ有名・王道

あらすじ

屈とした日々を送る高校生の南(みなみ)は、花火大会の日に、あまり学校に来ない謎の同級生・喜多(きた)と出会う。そこで喜多は、自分の命がもう長くないこと、そして自分の遺骨を混ぜた花火を作ってほしいことを南に頼む。

代わり映えのしない毎日を過ごしていた南は、その突拍子もない出会いをきっかけに、喜多を弔うための花火作りの日々へ足を踏み入れていく。もうすぐ死ぬ同級生と、その死を見据えながら一緒に時間を過ごしていく、青春の儚さが強く残る物語。

どのような作品?

うすぐ死ぬ同級生と、彼を弔うための花火を作ることになる青春ストーリー。ボーイミーツボーイ的な構図ではあるが、BLではなく、男同士の友情や、言葉にしきれない距離の近さを描いた作品として読むのが近い。

物語の大きな特徴は、死がすぐそばにある設定でありながら、ただ悲壮に沈むのではなく、日常がゆっくり流れていく感触がとても良いところにある。この時間が永遠に続くのではないかと思ってしまうような、青春特有の空気と、その終わりが最初から見えている儚さが同時に存在している。そのため、派手な展開よりも、ふたりが過ごす時間の質感や、限りある日々のきらめきを味わう作品として印象に残る。実写映画化してほしいと思いたくなるような、映像的な余韻を持った一冊。
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