
ピとポとまちながら
殺し屋と文鳥という組み合わせがまずかなり強い作品。文鳥は1羽で、その小さな存在がタケの生活に入り込んでくることで、血なまぐさい世界と日常の手触りが妙に混ざっていく。
ペット漫画としての細かさもありつつ、ただ癒やされるだけの話ではない。妻の失踪、殺し屋としての仕事、タケの過去がじわじわ絡んでくるため、読んでいる感触はかなり独特。新井英樹作品らしい人間の湿度と、変なユーモアと、ふとした不穏さが同時に残る作品。
動物 / COMIC SELECTION
物語に登場する“動物”の存在が、テーマや展開に深く関わっている作品に付ける。実在の動物が主要キャラとして描かれていたり、人間と動物の関係性が感情の軸になっている場合が対象。擬人化・会話可能な動物も含むが、あくまで「動物であること」が意味を持っている作品に使用する。
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殺し屋と文鳥という組み合わせがまずかなり強い作品。文鳥は1羽で、その小さな存在がタケの生活に入り込んでくることで、血なまぐさい世界と日常の手触りが妙に混ざっていく。
ペット漫画としての細かさもありつつ、ただ癒やされるだけの話ではない。妻の失踪、殺し屋としての仕事、タケの過去がじわじわ絡んでくるため、読んでいる感触はかなり独特。新井英樹作品らしい人間の湿度と、変なユーモアと、ふとした不穏さが同時に残る作品。

不思議な読後感と世界観が魅力の漫画家・panpanyaによる、デビュー10周年企画の作品も収録した短編集。初期作品のセルフリメイクである「カニに誘われて2」などが収められている。
今回も、誰も疑問に思っていなかったのに、言われてみれば確かに気になってしまうような題材が並んでいる。パイナップルも、歩道橋も、ガソリンスタンドも、panpanyaにかかればすべてが異世界への入口になる。その独特なものの見方と、不思議な世界観を楽しむ一冊。

新種の生物が爆増した世界を舞台に、珍生物マニアの医者・薄羽を中心として、さまざまな人々と生物にまつわる出来事を描いていく連作作品。登場する生物はかなりユニークで、食べた人間の性器を光らせるプランクトンや、人間の骨に寄生する害のないカニ、人を魅了するフェロモンを出すカメムシなど、設定だけでもかなり印象に残るものが多い。
ただ、本作の魅力は単に変な生き物が出てくることだけではなく、その生物に人間がどう翻弄され、生活や価値観がどう揺れていくのかを描いているところにある。SF的なアイデアを使いながら、人間ドラマや日常の変化を見せていくタイプの作品で、群像劇としての面白さも強い。作者が現役の医師であることも含めて、生物や身体にまつわる描写に独特のリアリティがあり、奇妙なのにどこか説得力のある読み味になっている。
全7作品

殺し屋と文鳥という組み合わせがまずかなり強い作品。文鳥は1羽で、その小さな存在がタケの生活に入り込んでくることで、血なまぐさい世界と日常の手触りが妙に混ざっていく。
ペット漫画としての細かさもありつつ、ただ癒やされるだけの話ではない。妻の失踪、殺し屋としての仕事、タケの過去がじわじわ絡んでくるため、読んでいる感触はかなり独特。新井英樹作品らしい人間の湿度と、変なユーモアと、ふとした不穏さが同時に残る作品。

不思議な読後感と世界観が魅力の漫画家・panpanyaによる、デビュー10周年企画の作品も収録した短編集。初期作品のセルフリメイクである「カニに誘われて2」などが収められている。
今回も、誰も疑問に思っていなかったのに、言われてみれば確かに気になってしまうような題材が並んでいる。パイナップルも、歩道橋も、ガソリンスタンドも、panpanyaにかかればすべてが異世界への入口になる。その独特なものの見方と、不思議な世界観を楽しむ一冊。

新種の生物が爆増した世界を舞台に、珍生物マニアの医者・薄羽を中心として、さまざまな人々と生物にまつわる出来事を描いていく連作作品。登場する生物はかなりユニークで、食べた人間の性器を光らせるプランクトンや、人間の骨に寄生する害のないカニ、人を魅了するフェロモンを出すカメムシなど、設定だけでもかなり印象に残るものが多い。
ただ、本作の魅力は単に変な生き物が出てくることだけではなく、その生物に人間がどう翻弄され、生活や価値観がどう揺れていくのかを描いているところにある。SF的なアイデアを使いながら、人間ドラマや日常の変化を見せていくタイプの作品で、群像劇としての面白さも強い。作者が現役の医師であることも含めて、生物や身体にまつわる描写に独特のリアリティがあり、奇妙なのにどこか説得力のある読み味になっている。

肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台に、動物たちの青春と葛藤を描いた群像劇。
殺人事件をきっかけに浮かび上がる“本能と理性のズレ”、“見た目と中身の乖離”、“社会における役割や期待”といった問題を、登場人物それぞれの視点から丁寧に掘り下げていく。
とくに主人公レゴシの内面描写は非常に繊細で、欲望・恐怖・愛情がぶつかり合うたびに変化していく様子が魅力。
擬人化されたキャラクターを通して、種族を越えた共存の難しさや、個としてのアイデンティティの揺らぎを描き出す。
“動物漫画”という枠を超え、人間社会への鋭いメタファーも含んだ、重層的な作品。

人間が作中に一切登場せず、獣人だけで物語が進むファンタジーアクション漫画。犬と猫の対立が世界の前提として置かれており、そこに巻き込まれていくジャンの物語として進行する。
絵の躍動感が強く、作者の動物愛が伝わってくるような毛並みの描き方など、獣好きにはたまらない描写が多い。一方で、割と残酷な描写も明確に描かれているため、「かわいい動物が見たい」という目的だと温度差が出やすい。ワクワクするようなファンタジー漫画として、世界観とアクションを楽しみたい人に向く一作。

“異形=恐怖”に寄りかからず、異なる身体性を理解の入口として描くSF恋愛集。視線や手つき、間(ま)に重心を置いたコミュニケーションが多く、言葉が届かない瞬間を画面の呼吸で越えていく。造形のフェティッシュさと、相手を知ろうとする優しさが同じページに同居し、読後には「多様さはこんなにもロマンになる」と素直に思わされる。キャラクターの設計(翼、四肢、質感)そのものが物語の核になっており、世界観の手触りと“恋が成立する条件”が丁寧に結び直されていく一冊。

『富江』『うずまき』などで知られるホラー漫画家・伊藤潤二が、自身の猫との暮らしを描いた異色の猫エッセイ。
不穏で不気味なタッチなのに描かれるのは日常の猫あるある——そのギャップに思わず笑ってしまう一冊。
リアルに描かれた猫たちは決して“可愛いデフォルメ”ではないけれど、その不器用な愛しさと、伊藤潤二先生が猫にハマっていく様子には、猫好きなら誰でも共感してしまうはず。
ホラー×ギャグ×猫という奇跡の組み合わせが生んだ、唯一無二のエッセイ漫画!