
蛍火艶夜
第二次世界大戦下、特攻隊員として命の猶予が限られた少年兵たちを描いたオムニバス形式の物語。
極限の閉鎖空間。明日には死ぬかもしれないという状況のなか、ストレスのはけ口として、あるいは性処理として、ときに恋愛感情として、少年たちは互いの身体に触れていく。
描写は激しく、読む人を選ぶかもしれない。
けれど、そのぶん、簡単には言葉にできない“リアリティ”が残る作品。
性的 / COMIC SELECTION
性的な描写や雰囲気が全体に漂い、性的魅力が中心に置かれている作品に付ける。
9作品広告:Amazon・DMMへのアフィリエイトリンクを含みます。

第二次世界大戦下、特攻隊員として命の猶予が限られた少年兵たちを描いたオムニバス形式の物語。
極限の閉鎖空間。明日には死ぬかもしれないという状況のなか、ストレスのはけ口として、あるいは性処理として、ときに恋愛感情として、少年たちは互いの身体に触れていく。
描写は激しく、読む人を選ぶかもしれない。
けれど、そのぶん、簡単には言葉にできない“リアリティ”が残る作品。

序盤は、男子高校生と三十路の元アイドルによるエロラブコメ的な導入だが、巻数を重ねるほどコメディ色が強くなり、ドタバタ日常エロコメディへと変化していく。すみれちゃんの周囲にも濃いキャラクターが増えていき、とくに同人エロ漫画家の「すしカルマ先生」が登場して以降は加速度的に騒がしくなっていくタイプの作品。1巻の印象だけで止めるより、読み進めたところで“別物になっていく面白さ”を味わうのが向いている。

何と言っても、いだ天ふにすけ作品の魅力は、エロ漫画なのに男性を中心に物語が展開していくところだと思っている。
普通のエロ漫画は女の子を見に来ているため、男性はそこまで重要視されないし、自分自身を投影しやすいように無個性に描かれがちである。しかし、いだ天ふにすけ作品においては、魅力的で女性を沼らせてしまう男を中心に、そんな彼らに沼らされる等身大の普通の女の子を描いている。
ここが普通のエロ漫画との相違点だし、いだ天ふにすけが描く魅力の一つと言える。
全9作品

第二次世界大戦下、特攻隊員として命の猶予が限られた少年兵たちを描いたオムニバス形式の物語。
極限の閉鎖空間。明日には死ぬかもしれないという状況のなか、ストレスのはけ口として、あるいは性処理として、ときに恋愛感情として、少年たちは互いの身体に触れていく。
描写は激しく、読む人を選ぶかもしれない。
けれど、そのぶん、簡単には言葉にできない“リアリティ”が残る作品。

序盤は、男子高校生と三十路の元アイドルによるエロラブコメ的な導入だが、巻数を重ねるほどコメディ色が強くなり、ドタバタ日常エロコメディへと変化していく。すみれちゃんの周囲にも濃いキャラクターが増えていき、とくに同人エロ漫画家の「すしカルマ先生」が登場して以降は加速度的に騒がしくなっていくタイプの作品。1巻の印象だけで止めるより、読み進めたところで“別物になっていく面白さ”を味わうのが向いている。

何と言っても、いだ天ふにすけ作品の魅力は、エロ漫画なのに男性を中心に物語が展開していくところだと思っている。
普通のエロ漫画は女の子を見に来ているため、男性はそこまで重要視されないし、自分自身を投影しやすいように無個性に描かれがちである。しかし、いだ天ふにすけ作品においては、魅力的で女性を沼らせてしまう男を中心に、そんな彼らに沼らされる等身大の普通の女の子を描いている。
ここが普通のエロ漫画との相違点だし、いだ天ふにすけが描く魅力の一つと言える。

いだ天ふにすけが描く女性向けのエロ漫画を収録した作品。
表題作の『優しくしたら好きになってくれる?笑』では、誰もが羨むようなハイスペ男子の動きをしながら、二人きりになるとSっ気の強くなる沼らせ男・ナツくんが描かれている。正直、ナツくんのビジュアルが刺さったら迷わず買っていい作品。
『催眠!! 元カノ無知無知大作戦』に関しても、マッサージ物や催眠物といった女性に人気のジャンルが描かれているので、こちらも描写としてオススメ。


SMや支配を題材にしたBL短編集で、性描写はかなり激しく描かれるため、耐性のない人にとってはかなりきつい部分もあると思う。ただ、単に過激な性描写を見せるだけの作品ではなく、表題作『Kの支配者』はKの死と尋問から始まるため、ミステリー的な引きもしっかりある。
支配をテーマにしているが、Dom/Subユニバースの作品ではない。あくまで、SMや依存、執着、関係性の歪みの中で、人間同士の支配がどう形を変えていくのかを描いた作品になっている。『HOUSE』も父親の死をきっかけに実家へ帰るところから始まり、家族や家そのものに染みついた歪さが見えてくる。背徳的なBL漫画や、先が見えない不穏な作品を好む人にはぜひ読んでほしい一冊。

女の子は、特別で、痛くて、愛おしい。
この短編集に登場するのは、承認欲求のかたまりで、執着と依存で生きていて、でも決して悪意なんかじゃない女の子たち。
自分を特別扱いしてくれる相手にのめり込んだり、クズ男と別れられなかったり、女友達に異様に執着したり。
その一つひとつが、“自分なんて”という不安と、“わたしだけを見て”という切実さから生まれている。
読む側にとっては「こういう子、いるよね」と思いながらも、気づけばほっとけなくなってしまう。
彼女たちの歪な感情や行動の裏にある“愛してほしい”の叫びが、静かに胸に刺さってくる。
毒を含んだ青春、あるいは“性春”。
そんな彼女たちの物語に、きっとあなたも何かを感じてしまうはず。

設定はフィクションだけど、描かれるのはむしろリアルな「心の依存」。
薬を飲まない=欲望に抗わない、という構造の中で、人との関係性が加速度的に歪んでいく。
キャラの感情はすべて“重たい”し、“真っ直ぐすぎる”からこそ衝突も強烈。快楽と愛情が絡み合う一方通行な想いは、読んでいて息が詰まるほど。
BL作品としてもかなり攻めてて、薬を飲まないと=“キメセク”という上手い交わし方をしている。
暴力じゃないのに痛い。セリフじゃないのに伝わる。そんな読後感が残る一冊。

『谷崎万華鏡』は、文学と漫画が本気で向き合った異例のコラボアンソロジー。
参加作家は、高野文子、しりあがり寿、中村明日美子、古屋兎丸、今日マチ子、榎本俊二など、ジャンルも画風も全く異なる11名。
「痴人の愛」を現代的に描いたり、「瘋癲老人日記」と「老人と海」を混ぜてリミックスしたりと、アプローチもかなり自由で大胆。
一話ごとに“作家の目を通した谷崎潤一郎”が浮かび上がり、
それが連なることで、「谷崎作品とは何だったのか?」という問いを多角的に照らす構成になっている。
耽美や背徳に惹かれる読者、あるいは文豪作品を漫画という入口で触れてみたい人にとっても、豊かな読書体験を与えてくれる一冊。
谷崎ファンにも、漫画読みにも、それぞれの読みどころがある贅沢なアンソロジー。