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新潮社 / COMIC SELECTION

#新潮社

紙媒体の系譜を持ちつつ、ウェブ漫画に強い出版社。「くらげバンチ」は新潮社のWEBマンガサイトとして運営されており、更新日を明示して連載を回している。「コミックバンチKai」は「月刊コミックバンチ」のWEB移行に伴って立ち上げられたWEB漫画誌で、「王道と革新」というブランドコンセプトを掲げている。

7作品

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まずは、この一冊から。

土砂のイチオシ

気になる表紙から、読んでみよう。

新潮社の漫画一覧

リセット

全7作品

蛍火艶夜の表紙

第二次世界大戦下、特攻隊員として命の猶予が限られた少年兵たちを描いたオムニバス形式の物語。
極限の閉鎖空間。明日には死ぬかもしれないという状況のなか、ストレスのはけ口として、あるいは性処理として、ときに恋愛感情として、少年たちは互いの身体に触れていく。
描写は激しく、読む人を選ぶかもしれない。
けれど、そのぶん、簡単には言葉にできない“リアリティ”が残る作品。

コオリオニの表紙

コオリオニ

梶本レイカ

実際の不祥事「稲葉事件」をベースに、警察官とヤクザが“共犯”という形で愛に堕ちていくハードでヘビーなBL作品。
登場するのは、倫理観が壊れてるのに自分をまともだと思っている異常者と、最初から誰もが認めるサイコパス。
鬼戸は警察という組織の中でも浮いた存在で、八敷はヤクザの中でも異端。
そんな“異常×異常”の2人が出会ったことで、互いのタガが外れ、さらに深い闇へと堕ちていく。
倫理も道徳も吹き飛ぶ関係性の中で、それでも「これは愛なのか?」と問いかけてくるような描写も多く、読んでいてキツく、でも目が離せない。
読む人の精神状態を選ぶレベルの一作だけど、刺さる人には深く深く刺さる。

兎が二匹の表紙

兎が二匹

山うた

不老不死という宿命を背負った少女と、その彼女を愛する少年の“想いのすれ違い”が胸を締めつける恋愛漫画。
人を愛せば失う。それでも愛することを選ぶか。
永遠を生きる者と、限りある命を持つ者の間で交わされる対話のひとつひとつが、とにかく切ない。
1話目で完結していてもおかしくない完成度の高さを持ちながら、静かに続いていく二人の物語。
淡々とした描写のなかに、深い哀しみとやさしさが潜む。
読み終えたあと、ぽっかりと心に穴が空いたような読後感を残す作品。

愛と呪いの表紙

愛と呪い

ふみふみこ

作者・ふみふみこ自身の体験を元にした、 家族による性暴力と“宗教二世”の問題を描いた半自伝的作品。

1990年代という社会的にも不穏な空気が漂っていた時代背景と共に、 父からの虐待、無関心な家族、宗教の枠に縛られた教育環境が描かれる。
特に“酒鬼薔薇事件”は作中で強く扱われており、 同い年の少年が犯した猟奇的事件を前に、主人公が感じた混乱と共鳴が切実に綴られている。
“家族”という名の加害と、“愛”と“呪い”が同居する関係性。
それでもなお、自分の人生を選びとっていこうとする意志。
静かだが圧倒的な熱量で読み手に迫る一作。

Kの支配者 ―奥田枠短編集―の表紙

SMや支配を題材にしたBL短編集で、性描写はかなり激しく描かれるため、耐性のない人にとってはかなりきつい部分もあると思う。ただ、単に過激な性描写を見せるだけの作品ではなく、表題作『Kの支配者』はKの死と尋問から始まるため、ミステリー的な引きもしっかりある。
支配をテーマにしているが、Dom/Subユニバースの作品ではない。あくまで、SMや依存、執着、関係性の歪みの中で、人間同士の支配がどう形を変えていくのかを描いた作品になっている。『HOUSE』も父親の死をきっかけに実家へ帰るところから始まり、家族や家そのものに染みついた歪さが見えてくる。背徳的なBL漫画や、先が見えない不穏な作品を好む人にはぜひ読んでほしい一冊。

それでも天使のままでの表紙

陽キャにも陰キャにもなれず、どこにも居場所がなかった人へ――。
サブカル的なこじらせ、インディーズな何かへの愛、失われることへの恐れ。
他人に知られたくないけど、本当はわかってほしい…そんな矛盾を抱えたまま、「そういう気持ち、あるよね」とそっと同じ視線に立ってくれるような短編集。
やさしさではなく、あくまで“共感”という形で差し出される、ひりついた物語たち。

女子高生に殺されたいの表紙

一見すると生徒からの信頼も厚く、優秀で人当たりの良い高校教師。
しかしその裏には、誰にも知られたくない“異常な願望”が隠されていた――。
表向きの「理想の教師」と、内面に秘めた「危うい衝動」のギャップが物語を牽引していく。
狂気を理知的に貫こうとする姿勢と、徐々に綻んでいく心理バランスの描写が特徴で、読者はその異常さと冷静さの間にある緊張感に引き込まれる。
ジャンルとしてはサスペンスだが、ホラー的な恐怖よりも、「完璧な人間の仮面の裏にある欲望」の強さが際立つ作品。

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