顔面土砂崩れ 脳内アーカイブ漫画を探す →
← ジャンル別特集

社会問題 / COMIC SELECTION

#社会問題

現代社会が抱える問題(貧困、差別、教育、ジェンダー、環境など)を物語のテーマや背景として描いた作品に使用。啓発的な内容も含む。

6作品

広告:Amazon・DMMへのアフィリエイトリンクを含みます。

まずは、この一冊から。

土砂のイチオシ

気になる表紙から、読んでみよう。

社会問題の漫画一覧

リセット

全6作品

その青春の表紙

その青春

信楽大賀

小学5年生の1クラスを物語の起点にしながら、そこにいた生徒たちの人生を一人ずつ追っていく連作群像劇。学校生活の一時期だけを描く作品ではなく、その後の人生や結末まで含めてたどっていくため、子どもの頃の関係性や悪意がどれだけ長く尾を引くのかが強く残る。

全体的に、登場人物のビジュアルがかなりルッキズム全開で描かれているのも特徴で、醜悪な人間はとことん醜く、容姿に恵まれた人間はとことん整って描かれている。その極端さが、この作品の露悪的な部分であり、同時に魅力にもなっていると思う。

元々は作者が趣味でX上に連載していた作品を、商業化にあたって加筆と再編集を行った連作スタイルになっているため、X上で一度読んだことがある人でも改めて読む価値がある。人間の悪意にさらされたい人、胸糞悪さまで含めて味わいたい人にかなり向いている一作。

虐幸のくるちゃんの表紙

一見すると裕福で恵まれた家庭の話に見えるが、その中にある見えない虐待や支配をじわじわ描いていく作品。大きな事件で一気に壊れていくというより、日常の会話や母親の機嫌、くるちゃん自身の思考の癖から、少しずつ不快感が積み上がっていくタイプの読み味になっている。

読者目線では、くるちゃんの母親がおかしいことはかなり分かりやすい。けれど、くるちゃん本人は自分の置かれている異常さに気づいていないし、気づいてはいけないと思っている。自分よりも恵まれていない人がいるのだから、自分は幸せなはずだと思い込まなければいけない。その構造がかなり苦しく、ただ暗いだけではなく、「幸せであることを強要される」という歪さが強く残る怪作。家庭内の違和感や、本人だけが自分の傷に気づけないタイプのしんどさを描いた作品が好きな人にはかなり刺さりやすい。

そういう家の子の話の表紙

センシティブなテーマを扱っていながら、読み味そのものは必要以上に重く沈むものではなく、比較的明るめの温度で読める作品。宗教2世という題材を、告発や断罪として強く押し出すというより、そこで育った人たちが人生の節目ごとに何を感じ、何に引っかかり、どう折り合いをつけようとするのかを丁寧に見ていく。

家族を完全に憎めるわけでもなく、かといって何事もなかったようには受け流せない。その曖昧で複雑な感情が、この作品のいちばん大きな核になっていると思う。悪意のある加害者がいて単純に割り切れる話ではないからこそ、結婚や仕事、暮らしの選択の中でじわじわ効いてくる違和感が生々しい。作者の志村貴子自身も宗教2世であることが、この作品の静かな説得力にもつながっていて、複雑な感情が交差する人間ドラマとして強く印象に残る一作。

名前のない病気の表紙

名前のない病気

宮川サトシ

ほのぼのエッセイ漫画で知られる作者が、これまで触れてこなかった“家族の闇”に踏み込んだセルフドキュメンタリー。
ポップな作風だった過去作と違い、本作では青年誌的なダークな絵柄にトーンが一変している。
テーマは重く、引きこもりの高齢化という社会的問題も背景にあるが、過度に演出せず、事実を淡々と見つめる姿勢が印象的。
作者自身の人生観や、家庭内での立ち位置の複雑さがじわじわと伝わってくる。
当事者だけでなく、誰にとっても無関係ではない問いを投げかける作品。

ウリッコの表紙

ウリッコ

原作:殺野高菜 漫画:大森かなた

人生にモチベーションがなく、毎日を消費するように生きていた主人公が、漫画に出会い、漫画を描いていく作品。

ただし、よくある「漫画に救われた」とか「人を魅了したい」といった高尚な目標から始まる話ではない。とにかく金を稼いで一発逆転したい。何もしていないと時間が進まないから、描いていると時間が早く過ぎる。動機はかなり後ろ向きで、切実で、生々しい。

その一方で、軽い気持ちで始めた“作業”が、悔しさや反骨心に火をつけて、少しずつ「抜け出すための意志」へ変わっていく過程がある。環境の重さを抱えたまま、それでも描くことで前に出ようとする姿が、この作品の芯になっている。

二月に殺して桜に埋めるの表紙

受験と毒親をテーマにした漫画作品。母親から医学部への進学を強要されている女子高校生が、自分の望む大学を目指していく物語。

正直に言うと、紹介している顔面土砂崩れ自身は受験を経験せずに生きてきたため、受験にまつわる「あるある」や苦悩に共感することができなかった。受験経験者が共有している感覚や共通言語が、自分には抜け落ちているのだと思う。

一方で、受験戦争を戦ってきた人にとっては、たまらなく共感できる部分があり、つらかった経験まで呼び起こされるような作品だと思う。

顔面土砂崩れ 脳内アーカイブ

どこへ行こう?