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あらすじ
周囲から人形のように扱われている姫・レティシアは、儚げで大人しい存在として見られているが、本当はじゃじゃ馬でお転婆な性格をしている。そんな彼女が政略結婚で出会うことになったのが、赤い瞳を持つことから“呪いの子”と恐れられている皇子・ジルベールだった。
周囲から煙たがられてきたジルベールもまた、本心を隠しながら生きてきた人物だが、実は料理が得意で何でも器用にこなせる一面を持っている。表向きの印象と本来の性格がまるで噛み合っていない二人は、婚約をきっかけに少しずつ惹かれ合っていく。やがて、自分を押し殺してきたジルベールが、唯一心を許せる相手としてレティシアに甘えるようになっていく、男女の役割が反転したようなファンタジーラブコメ作品。
どのような作品?
一番の特徴は、男女の役割がかなり逆転しているところにある作品。守られる側に見えるレティシアのほうが実際はぐいぐい進んでいく側で、呪いの子として距離を置かれてきたジルベールのほうが、レティシアの前では少しずつ気を緩めていく。この構図がかなりはっきりしていて、いわゆる“スパダリに溺愛される姫”ではなく、“姫の側がスパダリ的に皇子を包み込んでいく”作品として読めるのが面白い。
表と裏の性格がまったく違う二人が、婚約をきっかけに本音を見せられる相手になっていく流れも読みやすく、恋愛の甘さがしっかりある。一方で、ただ可愛いだけのラブコメというより、周囲から決めつけられてきた二人が、自分の本当の姿を相手の前でだけ出せるようになる関係性が軸になっているのが魅力。ファンタジー世界の政略結婚ものが好きな人や、包み込む側のヒロインと甘えられる相手になっていく皇子の組み合わせが好きな人にはかなり相性のいい一作。
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