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まずは、この一冊から。
土砂のイチオシ

土砂のイチオシ秀良子,志村貴子,西田 東,ふみふみこ,はらだ,市川けい,小鳩めばる,糸井のぞ,ためこう,プルちょめ
BLにちょっと興味はあるけど、「男同士の恋愛を自分が読むのって、どうなんだろう…?」って戸惑ったことがある人にこそ、読んでみてほしい作品。
とくに男性読者にとっては、“BLを読む女子たち”の視点から物語を覗ける構造になっているから、無理に感情移入する必要もなく、自然な距離感で楽しめるのがポイント。
メインで描かれるのは、これまで脇役に追いやられがちだった女子たちの視点。
彼女たちが“男同士の恋愛”を見つめるというスタンスを通じて、「BLを読むってどういうこと?」をちょっとメタに体感できる作りになってる。
しかも収録されている読み切り、どれも完成度が高い。
特に、秀良子先生の「少女C」や、はらだ先生の「わたしたちはバイプレイヤー」は、それぞれ刺さるものがあると思う。
BLを読むという行為に新しい意味を与えてくれるような、そんなアンソロジー。
性別や指向に関係なく、“漫画として面白いかどうか”で読ませてくれる懐の深さがある一冊。

ノリのいい明るい白ギャルと、ダウナー系の黒ギャルが、ノリで付き合ってイチャイチャしている空気を眺める百合作品。百合でよくある「恥じらって真っ赤になる」方向の甘さではなく、二人とも感情表現がストレートで、キスがしたければキスがしたいと言い、セックスがしたければセックスがしたいと言う。その明るさと爽快さが、既存の百合作品にはないエッセンスとして効いている。
関係の始まりは軽いが、お互いをちゃんと大事に思い合っていることが積み重ねで伝わってくるタイプで、その関係性が推せる。

恋愛の甘さだけじゃなく、「一緒にいることの息苦しさ」や「相手の地雷がどこにあるか分からない感じ」を、可愛らしい絵柄のまま丁寧に刺してくるタイプの恋愛×日常ヒューマンドラマ。
この作品の肝は、すれ違いが悪人探しにならないところ。千穂は気にしていないことを、ナツは“自分の価値”の問題として抱えてしまっていて、その歯痒さが静かに積み重なる。好きだから求めてしまう、求める自分が嫌になる、理想の恋人像と現実のギャップに疲れてしまう。そういう「関係を続ける難しさ」が、読んでる側の胸の近くまで来る。
そして何より、1話で空気がガラッと変わるタイプ。2話以降は言うと面白さが減る系だから、ここはマジで試し読みで1話だけ触ってほしい。ときめきもあるのに、ちゃんと現実の温度も残る作品。
気になる表紙から、読んでみよう。
トキメキの漫画一覧
全20作品

秀良子,志村貴子,西田 東,ふみふみこ,はらだ,市川けい,小鳩めばる,糸井のぞ,ためこう,プルちょめ
BLにちょっと興味はあるけど、「男同士の恋愛を自分が読むのって、どうなんだろう…?」って戸惑ったことがある人にこそ、読んでみてほしい作品。
とくに男性読者にとっては、“BLを読む女子たち”の視点から物語を覗ける構造になっているから、無理に感情移入する必要もなく、自然な距離感で楽しめるのがポイント。
メインで描かれるのは、これまで脇役に追いやられがちだった女子たちの視点。
彼女たちが“男同士の恋愛”を見つめるというスタンスを通じて、「BLを読むってどういうこと?」をちょっとメタに体感できる作りになってる。
しかも収録されている読み切り、どれも完成度が高い。
特に、秀良子先生の「少女C」や、はらだ先生の「わたしたちはバイプレイヤー」は、それぞれ刺さるものがあると思う。
BLを読むという行為に新しい意味を与えてくれるような、そんなアンソロジー。
性別や指向に関係なく、“漫画として面白いかどうか”で読ませてくれる懐の深さがある一冊。

ノリのいい明るい白ギャルと、ダウナー系の黒ギャルが、ノリで付き合ってイチャイチャしている空気を眺める百合作品。百合でよくある「恥じらって真っ赤になる」方向の甘さではなく、二人とも感情表現がストレートで、キスがしたければキスがしたいと言い、セックスがしたければセックスがしたいと言う。その明るさと爽快さが、既存の百合作品にはないエッセンスとして効いている。
関係の始まりは軽いが、お互いをちゃんと大事に思い合っていることが積み重ねで伝わってくるタイプで、その関係性が推せる。

恋愛の甘さだけじゃなく、「一緒にいることの息苦しさ」や「相手の地雷がどこにあるか分からない感じ」を、可愛らしい絵柄のまま丁寧に刺してくるタイプの恋愛×日常ヒューマンドラマ。
この作品の肝は、すれ違いが悪人探しにならないところ。千穂は気にしていないことを、ナツは“自分の価値”の問題として抱えてしまっていて、その歯痒さが静かに積み重なる。好きだから求めてしまう、求める自分が嫌になる、理想の恋人像と現実のギャップに疲れてしまう。そういう「関係を続ける難しさ」が、読んでる側の胸の近くまで来る。
そして何より、1話で空気がガラッと変わるタイプ。2話以降は言うと面白さが減る系だから、ここはマジで試し読みで1話だけ触ってほしい。ときめきもあるのに、ちゃんと現実の温度も残る作品。

本作は、えいとまん先生本人を作中に登場させず、ファンと過去作だけで成立させる“第三の壁破壊”系のエロ漫画。
やっていることは明快で、えいとまん先生の過去作が、ふたりの関係を進めるための「型」や「合図」になっていく。読者は、作品を読んでいるはずなのに、作品の外側(現実の関係)が動いていく感覚を味わうことになる。
面白いのは、作者が長年NTR漫画を描いてきた文脈を背負っているのに、この話で描かれている中心が寝取られではなく、ファン同士の“純愛寄りの関係”になっている点。
NTR成分が期待と違う、という反応が出るのも分かる。でも、ここで成立している寝取られ構図は別方向で、視点を変えると、寝取られているのはファンではなく「えいとまん先生」になる。
つまり、ファンが作者の過去作を踏み台にして現実で結ばれていくこと自体が、作者側から見れば「自分の作品で、ファンが他人とくっついていく」=作者が寝取られる、という読みができる。
この作品はそこを意図的に成立させていて、寝取られを“作中の出来事”としてではなく、“構造”として読ませる設計になっている。

売れない舞台俳優と難聴の大学生が出会う中で伝えることの楽しさを共有していくストーリー。
手話というビジュアルでは伝えにくい表現を、コマの緩急と構図で圧倒的に魅せてくる。
特に手の動きには作者のフェチズムがにじみ出ていて、ゴツゴツした指や筋張った関節の描写が、感情とシンクロしてくる。
BL作品としての甘さはありつつ、演技や伝達といったテーマを軸にした「表現の物語」としても一級品。
キスシーンはあるけれど、全体のトーンは丁寧で読みやすいので、BL初心者にもおすすめできる一冊。

少年誌で連載しているとは思えないほど、いじめ描写が過酷で、毒親要素や自傷行為などの要素も含まれる暗い作品。過激な描写が苦手な人は注意が必要。
表紙の印象に反して、物語の軸はミステリー寄りで、よつはがなぜ現れたのか、宇一の周囲で何が起きていたのかを追う構造になっている。語りすぎると面白さに直結するタイプなので、内容の核心に触れない範囲でも「不穏さ」と「緊張感」が強く続く。
その重さの中で、いじめや家庭環境で凍ってしまった宇一の心が、よつはの愛情と行動によって少しずつ溶けていき、救われていく過程が大きな見どころになる。キツい描写に耐えた先で、関係性の尊さが刺さる作品。

原作:朝霧あさき 原作イラスト:セレン 漫画:セレン
一番の特徴は、男女の役割がかなり逆転しているところにある作品。守られる側に見えるレティシアのほうが実際はぐいぐい進んでいく側で、呪いの子として距離を置かれてきたジルベールのほうが、レティシアの前では少しずつ気を緩めていく。この構図がかなりはっきりしていて、いわゆる“スパダリに溺愛される姫”ではなく、“姫の側がスパダリ的に皇子を包み込んでいく”作品として読めるのが面白い。
表と裏の性格がまったく違う二人が、婚約をきっかけに本音を見せられる相手になっていく流れも読みやすく、恋愛の甘さがしっかりある。一方で、ただ可愛いだけのラブコメというより、周囲から決めつけられてきた二人が、自分の本当の姿を相手の前でだけ出せるようになる関係性が軸になっているのが魅力。ファンタジー世界の政略結婚ものが好きな人や、包み込む側のヒロインと甘えられる相手になっていく皇子の組み合わせが好きな人にはかなり相性のいい一作。

岡崎京子の代表作のひとつであり、「幸せ」の輪郭が曖昧になった時代に放たれた、切なくて詩的な恋愛譚。
SNSも自己肯定もなかった90年代、それでも人は「他人と比べてしまう」し、「満たされたい」と願っていた。
ユミが語るモノローグには、現代の私たちにも響くエモーショナルな言葉が詰まっていて、読後は少し、息をするのが苦しくなる。
でも同時に、「わかる」とも思える。
そのアンビバレントな感情が、岡崎京子作品の凄み。
今の時代だからこそ読んでほしい、“幸せになりたかった女の子”の物語。

八尺様という怪談モチーフを、恋愛とフェチの文脈に接続し直したラブコメディ。褒められることで力を取り戻し、身体が大きくなるというルールを、羞恥やときめきと結びつけて“関係性の変化”として機能させている点が特徴的である。
身体のサイズが変化することで、服の不具合や空間の圧迫、予期せぬ急接近といった状況が発生し、コメディと色っぽさが同時に立ち上がる。ただし主軸は刺激よりも、ふたりのピュアさと互いへの誠実さに置かれており、可愛げと微笑ましさが読み味を支える。
また、視点や構図の切り替えが多く、身長差や距離の変化を画面で見せる工夫が効いている。ニッチな嗜好に刺さる題材でありながら、関係性の積み上げとして読ませる設計になっている作品。

いい意味でジャンプっぽくなくて、ちょっとサンデーっぽい手触りの、ゆるいラブコメディ。
題材が「深夜ラジオのハガキ投稿(大喜利)」ってかなりニッチで、くらげのボケが“元ネタ知ってる前提”で飛んでくることもある。だから刺さる人にはとことん刺さるし、わからない人は置いてかれる瞬間もあると思う。でも、その「2人だけの共通言語がある感じ」がちゃんと甘さとして効いてくるのが良い。
大事件で引っ張るタイプじゃなく、リスナー仲間としての空気が、少しずつ男女としての進展に変わっていく。その“夜のテンポ”が心地いい作品。1巻発売に合わせてオールナイトニッポンとのコラボも発表されてて、今まさに勢いある1冊って感じ。

ゲームしか取り柄のない主人公が、ゲームを通して女の子と交流し、人間的に成長していくラブコメ作品。
作中に登場するゲームは、『ストリートファイターII』や『源平討魔伝』、『魔界村』など懐かしの名作ばかりで、そこも大きな魅力のひとつ。
主人公・ハルオは生粋のゲーマーで、女の子の恋心に対してとても鈍感。
小学生の頃からの幼馴染でありゲームのライバルでもある大野晶、そして中学生編から登場する日高小春、2人の間で揺れる恋模様も必見。

好きな人を「推す」ってこういうこと――!ってなる、狂気と愛に満ちた青春コメディ。
好きな人の目・鼻・心臓・肝臓・大腸まで挙げて「好きなところを書き出そう」と盛り上がるふたりの会話は、もはや宗教。
恋敵というより、推しを共有するオタ友のようなテンションで語り合う姿に笑いながらも、「好き」が持つ熱量と狂気に圧倒される。
笑えるだけじゃなく、後半には思いがけない切なさも顔を出してくる。
恋と友情とオタ活の“混線状態”をとことん楽しめる、クセ強だけどクセになる作品!!

イケメンすぎる女子×赤面しがちなギャル―― 王道ラブコメ的なニヤニヤと、「同性同士の恋愛」という繊細なテーマを、驚くほど軽やかに描ききっている作品。
「男じゃなかった」と知った後も、変わらないふたりの距離感がひたすらに尊くて、見守る気持ちで読み進めたくなる。
特にみつきの“キメ顔”は毎回キマりすぎてて、思わず「カッコいい!!!」と叫びたくなること間違いなし。
全編フルカラー、緑基調の画面設計も相まって、目にも心にもやさしい一作。

圧倒的な画力で描かれる、孤高の高校生と幽霊の純愛BL。
「ヤンキー×幽霊」という異色の組み合わせながら、描かれるのは驚くほどピュアで静かな心の交流。
暴力的なイメージを持たれがちな椿の“本当の姿”を、幽霊である兜だけが見つめ、寄り添っていく。
性的な描写はほとんどなく、BL初心者でも読みやすい一冊。
繊細な感情と距離感が、ページごとにじんわりと伝わってくる作品です。

タイザン5,朝賀庵,矢薙/増渕,ウナム,ナジ,大豆田
『恋』は、恋愛をテーマにしてるけど、ラブコメの軽さで押す巻ではない。毒親やいじめ、孤独や依存みたいな重い題材を含みつつも、この巻で描かれる「恋」は、どの作品でも最終的に救いとして機能している。状況がしんどいほど、誰かを想う気持ちが空気を変えていく。その変化の仕方が5本それぞれ違うから、読み切り集としての振れ幅もある。
読後に残るのは、恋の甘さというより、恋が人を現実に繋ぎ止めたり、息をしやすくしたりする感覚に近い。重い題材が入っていること自体は注意点だけど、読んで暗く沈む方向ではなく、「救われるための恋」をまとめて浴びたい時に強い一冊だと思う。

作者・ふみふみこ自身の葬儀バイト経験が色濃く反映されたこの物語は、「死」と「恋」の交差点で芽生える静かな感情の機微を丁寧に描いている。
「殺すぞ」が口癖の不器用な先輩と、なぜかときめきを覚えてしまう女子――という、どこか危うくも妙にリアルな関係性。
柔らかな絵柄で繊細な心理を描きながら、扱っているテーマは**“Memento Mori(死を想え)”という重厚な問いかけ。
読み終えたあとに胸の奥がじんわりと温かくなる、そんな大人のための短編純愛譚**。

美麗な絵で描かれる、可愛らしく華やかな空気感が印象的なBLラブコメ。異能力ものの設定を持ちながらも、重たいバトルや複雑な世界観の説明を前面に出すというより、能力をきっかけにした距離の近さや、実習を通して深まっていく関係性を楽しく味わえる作りになっている。
主人公の紀伊は、赤面しやすい可愛さが前に出る受けタイプで、そこに強引さのある冬城との組み合わせがしっかり映える。ラブコメとしての賑やかさと、能力設定が自然につながっているため、異能力要素を重くなく楽しみたい人にも入りやすい。とにかく明るくて可愛い雰囲気のBL漫画を読みたい人や、強引な相手との関係性に惹かれる人に向く一作。

『ちびまる子ちゃん』が「小学生のさくらももこをモデルにしたフィクション」だとすれば、『ひとりずもう』は「さくらももこ本人によるリアルな青春記」。
男子に対して嫌悪感を覚えはじめたり、生理が来ないことへの焦りを感じたり、女子校を選んだ理由や、漫画家になる夢への模索など、少女特有の悩みや感情を、時にユーモラスに、時に繊細に描いている。
大人びた視点や諦念が漂う中にも、どこか芯のあるまっすぐな感受性が感じられる一作。
女性読者には深く共感され、男性読者には「当時の女子の心の内」に触れられる貴重な読書体験となるだろう。

BLという題材をきっかけに、お婆ちゃんと女子高生が友情を育む、あたたかな人間ドラマ。
誰かと“好き”を語ることで、日々に彩りが戻ってくる――そんな喜びが、じんわりと胸を打つ。
市野井さんは新たな趣味に出会って人生に張りを見出し、うららは「本当は語りたかった気持ち」を解放できる相手を見つける。
ゆっくりと色づいていく彼女たちの日常が、読んでいるこちらにも優しく灯をともしてくれる。
実写映画化もされており、そちらも作品の魅力が丁寧に描かれているのでオススメ。

ワンコ系の男の見た目に惹かれて購入した作品。
オフィスを舞台に、緩い恋愛が描かれていくラブコメ。主人公の鈴里はキラキラ都会OLとして理想の結婚を目指しているが、なぜか理想とは違う晴野さんにペースを崩されていく。強い事件で引っ張るというより、晴野さんの見た目や雰囲気、鈴里がじわじわ崩されていく空気を楽しむ作品。
表紙の晴野さんの見た目が気になったら、その時点でかなり買いな一冊。