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アンソロジー / COMIC SELECTION

#アンソロジー

複数の作家がテーマごとに描いた短編作品を1冊にまとめた形式の漫画。ジャンルや作風が多彩。

8作品

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まずは、この一冊から。

土砂のイチオシ

気になる表紙から、読んでみよう。

アンソロジーの漫画一覧

リセット

全8作品

女子BLの表紙

女子BL

秀良子,志村貴子,西田 東,ふみふみこ,はらだ,市川けい,小鳩めばる,糸井のぞ,ためこう,プルちょめ

BLにちょっと興味はあるけど、「男同士の恋愛を自分が読むのって、どうなんだろう…?」って戸惑ったことがある人にこそ、読んでみてほしい作品。
とくに男性読者にとっては、“BLを読む女子たち”の視点から物語を覗ける構造になっているから、無理に感情移入する必要もなく、自然な距離感で楽しめるのがポイント。

メインで描かれるのは、これまで脇役に追いやられがちだった女子たちの視点。
彼女たちが“男同士の恋愛”を見つめるというスタンスを通じて、「BLを読むってどういうこと?」をちょっとメタに体感できる作りになってる。

しかも収録されている読み切り、どれも完成度が高い。
特に、秀良子先生の「少女C」や、はらだ先生の「わたしたちはバイプレイヤー」は、それぞれ刺さるものがあると思う。

BLを読むという行為に新しい意味を与えてくれるような、そんなアンソロジー。
性別や指向に関係なく、“漫画として面白いかどうか”で読ませてくれる懐の深さがある一冊。

少年ジャンプ+読み切り集『生』の表紙

少年ジャンプ+読み切り集『生』

遠田おと,モリエサトシ,澄ヒビト,吉野マト,棉きのし

『情』と同様に、「読むと心が動く」方向に振り切った読み切りが揃っている巻。ただし『生』は、感動というよりも、もっと生活に密着した痛みや現実の輪郭を残してくる話が多い。身体の不調、性と役割のズレ、夢が折れる瞬間、誰かに“できない”と判定される苦しさ。そういうものが、説教ではなく出来事と感情の流れで積み重なっていく。

5本が同じ結論に向かうわけではないのに、読み終わると「生きてるだけで発生する摩擦」が共通項として残る。そのまとまり方が、この巻の強さだと思う。ページ数も328ページで読み切り集としてはかなり厚いので、短時間で満足度を取りに行ける一冊でもある。

注意点として、題材の重さに幅がある(いじめ系の痛さを含む)ので、今のメンタルによっては刺さりすぎる可能性がある。あと「にくをはぐ」は、遠田おとの短編集「にくをはぐ」と収録内容が同じ短編なので、重複購入はマジで注意。

少年ジャンプ+読み切り集『情』の表紙

少年ジャンプ+読み切り集『情』

読谷あかね/四ツ谷壇,黒川明,藤野ハルマ,平野稜二,三木有

5本とも読み味はかなり違うのに、「情」というテーマでちゃんと同じ場所に着地してくるのが強い。大きく泣かせにくる話だけじゃなく、言えなかった言葉や、踏み込めない距離、取り返しのつかなさみたいなものが、作品ごとに別の形で刺さってくる。

短編集というより、ジャンプ+の10年を代表する“胸を打つ読み切り”を、感情の方向性ごとに詰めた一冊という感覚に近い。ページ数も300ページ超えでボリュームがあるのに価格は据え置きなので、「ちゃんと心を動かされたい」「単純にお得に漫画を読みたい」どっちにも刺さるタイプ。

大斬―オオギリ―西尾維新原作読切集の表紙

大斬―オオギリ―西尾維新原作読切集

原作:西尾維新 作画:暁月あきら,池田晃久,小畑健,河下水希,金田一蓮十郎,中村光,中山敦支,福島鉄平,山川あいじ

西尾維新が自由な発想で描いた原作を、それぞれ異なる漫画家たちが作画したオムニバス形式の読切短編集。
作画陣には『DEATH NOTE』の小畑健や『荒川アンダー ザ ブリッジ』の中村光、『いちご100%』の河下水希など、ジャンルも画風も異なるトップクラスの漫画家が揃う。
西尾らしい言語遊戯と思考の飛躍に、作家ごとの絵と構成が呼応する形で展開されており、「西尾維新×漫画家の化学反応」を純粋に楽しめる構成になっている。
ボリュームたっぷりの大判コミックながら、価格は800円台と手に取りやすいのも嬉しいポイント。西尾作品の“異質さ”をさまざまな角度から味わえる一冊。

少年ジャンプ+読み切り集『変』の表紙

少年ジャンプ+読み切り集『変』

喜多川ねりま,◯,ワートン,天願真太郎,屋宜知宏

この巻の強みは、「変な設定」を“変だから面白いでしょ”で終わらせず、登場人物がわりと真面目に受け止めて進むところ。だから、ギャグっぽく見える入口でも、読み終わると妙に感情が残ったり、逆にじわじわ気味が悪くなったりする。

5本の振れ幅はかなり大きい。特に「BLACK -THE STORY OF MONSTER SYNDROME-」は、他の4本の空気と比べてもかなり暗くて重いので、同じテンションで読みに行くと読後感がズレる可能性はある(ここだけ別ジャンルの重さ、みたいな感じで来る)。

少年ジャンプ+読み切り集『恋』の表紙

少年ジャンプ+読み切り集『恋』

タイザン5,朝賀庵,矢薙/増渕,ウナム,ナジ,大豆田

『恋』は、恋愛をテーマにしてるけど、ラブコメの軽さで押す巻ではない。毒親やいじめ、孤独や依存みたいな重い題材を含みつつも、この巻で描かれる「恋」は、どの作品でも最終的に救いとして機能している。状況がしんどいほど、誰かを想う気持ちが空気を変えていく。その変化の仕方が5本それぞれ違うから、読み切り集としての振れ幅もある。

読後に残るのは、恋の甘さというより、恋が人を現実に繋ぎ止めたり、息をしやすくしたりする感覚に近い。重い題材が入っていること自体は注意点だけど、読んで暗く沈む方向ではなく、「救われるための恋」をまとめて浴びたい時に強い一冊だと思う。

藤子・F・不二雄トリビュート&原作アンソロジー F THE TRIBUTEの表紙

藤子・F・不二雄トリビュート&原作アンソロジー F THE TRIBUTE

藤子・F・不二雄,浅野いにお,石黒正数,今井哲也 , 大童澄瞳,木村風太,小玉ユキ, 真造圭伍, 高橋聖一, 高松美咲, とよ田みのる,モリタイシ, 山口つばさ, 山本さほ, 吉崎観音, 渡辺航

藤子・F・不二雄の功績に敬意を表し、16人の人気作家がトリビュート作品を描き下ろし。
浅野いにおによる“大人になったのび太”の物語や、真造圭伍がスネ夫を主役に据えた異色短編など、
それぞれの作家が“自分なりのF”を描き出しているのが特徴。
一方で、作家が選んだ“藤子・F・不二雄本人による原作エピソード”もそのまま収録されており、
オリジナルとトリビュートを並べて楽しめる構成になっている。
そして本作は、約3,000円の豪華仕様というコレクターズアイテム的な一面も持つため、
その魅力を最大限に味わいたいなら、電子ではなくぜひ“紙で手に取って”ほしい一冊。

谷崎万華鏡-谷崎潤一郎マンガアンソロジーの表紙

谷崎万華鏡-谷崎潤一郎マンガアンソロジー

原作:谷崎潤一郎 作画:榎本俊二,今日マチ子,久世番子,近藤聡乃,しりあがり寿,高野文子,中村明日美子,西村ツチカ,古屋兎丸,山口晃,山田参助

『谷崎万華鏡』は、文学と漫画が本気で向き合った異例のコラボアンソロジー。
参加作家は、高野文子、しりあがり寿、中村明日美子、古屋兎丸、今日マチ子、榎本俊二など、ジャンルも画風も全く異なる11名。
「痴人の愛」を現代的に描いたり、「瘋癲老人日記」と「老人と海」を混ぜてリミックスしたりと、アプローチもかなり自由で大胆。
一話ごとに“作家の目を通した谷崎潤一郎”が浮かび上がり、
それが連なることで、「谷崎作品とは何だったのか?」という問いを多角的に照らす構成になっている。

耽美や背徳に惹かれる読者、あるいは文豪作品を漫画という入口で触れてみたい人にとっても、豊かな読書体験を与えてくれる一冊。
谷崎ファンにも、漫画読みにも、それぞれの読みどころがある贅沢なアンソロジー。

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