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ジャンプ系 / COMIC SELECTION

#ジャンプ系

週刊少年ジャンプ、またはその関連雑誌で連載されていた作品

55作品

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まずは、この一冊から。

土砂のイチオシ

気になる表紙から、読んでみよう。

ジャンプ系の漫画一覧

リセット

全55作品

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けないの表紙

旅を通して敵と戦う前作とは一変し、今作はひとつの町の中で事件を追い続けるスタイル。
日常の中に入り込んでくる“異能”の存在が、リアルな生活感と不穏さを同時に引き立てている。
スタンド能力を悪用する者たちに対し、仗助たちが“自警団”的な役割で対抗していく構図は、シリーズの中でも異色でありながら非常に魅力的。
シリアスとコメディの切り替えが絶妙で、何気ない日常の会話にも妙な緊張感が宿っている。
吉良吉影や岸辺露伴といった、シリーズ屈指の人気キャラもこの部から登場する。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風の表紙

これまでの部と異なり、主人公単体での活躍よりも“チームバトル”に重きが置かれた構成が特徴。
ブチャラティをはじめとする仲間たちとの連携や信頼が、各戦いに深みを与えている。
前作よりも遥かに過酷な展開が多く、マフィア内の抗争や暗殺が日常として描かれるため、作品全体のトーンはやや重め。
ただし、ジョジョ特有のビジュアル的な派手さやファッション性、独創的なスタンド能力の応酬は健在で、緊張感と美しさが同居する空気感がある。
シリーズの中でも比較的独立しており、この部から読んでも入りやすい。

ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ランの表紙

「ジョジョ」第7部は、1〜6部とは異なる“並行世界”が舞台。
見覚えのある名前や顔の登場人物も多く、過去作を知っているとニヤリとできる仕掛けが随所に光る。
能力バトルはさらに進化し、鉄球の“回転”をはじめ、物理・哲学・信念が交錯する濃密な戦いが展開。拳で殴り合う単純な構図ではなく、策と策のぶつかり合いが読者を翻弄する。
ジョニィとジャイロの関係性を軸に、友情、成長、国家、信仰といったテーマが複雑に絡み合い、ただの冒険活劇にとどまらない深さを持つ。
シリーズ屈指の人気を誇るこの部は、「顔面土砂崩れ」の“イチオシ”でもある。

僕のヒーローアカデミアの表紙

「ヒーローになりたい」という気持ちから始まる、まっすぐな成長物語。

ただの熱血バトルではなく、キャラ同士の関係性や内面の揺れも丁寧に描かれており、胸に刺さるシーンが多い。
ジャンプらしい王道の“友情・努力・勝利”をしっかり踏まえつつ、「ヒーローとはなにか?」という問いに真正面から向き合ってくる作品。
バトルの迫力、キャラの魅力、ストーリーの熱量、全部盛りの王道ヒーロー漫画!

ジョジョの奇妙な冒険 第2部 戦闘潮流の表紙

『ジョジョの奇妙な冒険』第2部。
波紋(生命エネルギーを使った武術)を使った肉体バトルに加えて、主人公ジョセフのトリッキーな頭脳戦が大きな魅力。
毛糸やアメリカンクラッカーなど身近なものを武器に変える発想力や機転が、バトルに独自の緊張感を与える。
1部に比べてスピード感とユーモアが強化され、キャラクターの魅力も際立つ。
全7巻とコンパクトながら、種を超えた戦いと「意志の継承」が描かれる、シリーズ内でも人気の高いエピソード。

ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダースの表紙

スタンドという新たな能力バトルの概念が初めて登場したパートであり、『ジョジョ』という作品を象徴する存在として語られることも多い。
舞台を日本からエジプトへと移しながら、旅の中で次々と現れる敵と対峙していくロードムービー的な構成になっており、各エピソードで描かれるバトルとキャラクターのやり取りが物語を力強く引き立てている。
スタンドの能力はまだシンプルで分かりやすく、物語の緊張感と展開のテンポが絶妙に噛み合っている。
因縁・継承・仲間との絆といったテーマが貫かれた、シリーズの中でも特に記憶に残る一部。

ふつうの軽音部の表紙

ふつうの軽音部

原作:クワハリ作画:出内テツオ

極端なドラマがあるわけじゃない。けれど、誰もがどこかで感じたことのある「言いたいけど言えない」「好きなことをしたいのにできない」…そんな“ふつうの青春”が、この漫画には詰まってる。
感情の蓄積が限界を越えてあふれ出す瞬間、ちひろの歌声が読者の胸を撃ち抜く。
実在する邦楽の歌詞がセリフとして登場する場面では、その楽曲を聴きながら読むことで没入感が倍増。
音楽が好きな人にはたまらないし、そうじゃない人にも“誰かに届けたくなる衝動”がきっと伝わる。
7話から一気に火がつく構成なので、ぜひそこまで読んでほしい。

ジョジョの奇妙な冒険 第9部 The JOJOLandsの表紙

舞台はこれまでにない“常夏の島”。
ギャング要素×スタンドバトルという5部に近い構成ながらも、主人公ジョディオはこれまでのジョジョ主人公たちとは明らかに異なる“ダーク”な資質を持っている。
兄をいじめる相手に復讐したり、麻薬の密売に関わったりと、倫理的なラインをあえて曖昧にすることで、新しい時代のジョースター像を描き出している。
また、主人公の兄・ドラゴナがメインキャラクターとして物語に深く関わるのもシリーズ初の試み。
構成面では第5部『黄金の風』と対比的なつくりになっており、第5部ではチームのほとんどが戦闘寄りの能力だったため主人公以外のチームメンバーの戦闘もかなり描かれていた。
一方で『ジョジョランズ』では、主人公以外の仲間が補助的な能力を持つキャラが多いため、ジョディオ自身が物語を引っ張る比重が大きく、前線での活躍もより際立つ形になっている。
チームでの駆け引きと、主人公個人の突出した存在感が両立する、これまでにないスタンドバトルが展開されていく。

逃げ上手の若君の表紙

史実をベースにしつつも、全体のトーンはポップかつ痛快。
戦国時代でも幕末でもなく、あえて「南北朝時代」というマイナーな時代を選び、そこにジャンプらしいエンタメ性をぶつけてきた構成が光る。
歴史漫画でありながら、ギャグや変顔、独特のテンポを重視した作品で、“生き残ること”の価値を真っ向から描いている。

チェンソーマンの表紙

チェンソーマン

藤本タツキ

ド派手なアクション、グロ描写、ブラックユーモア――すべてが予測不能。

それでいて、登場人物たちの感情や生き様には、妙にリアルな重みがある。
「生きたい」「死にたくない」「幸せになりたい」そんな人間的な欲望をむき出しにしたキャラたちが、ぶつかり合い、裏切り、支え合っていく姿が、この作品の持つ“暴力と優しさの同居”を際立たせている。

SLAM DUNKの表紙

SLAM DUNK

井上雄彦

バスケットボールを日本中に広めた、スポーツ漫画の金字塔。
不良でバスケ未経験の桜木花道が、天才・流川楓(るかわ かえで)に対抗心を燃やしながら、選手として、人間として成長していく姿を描く。
まっすぐにバスケと向き合う物語は、今なお色褪せず、特に山王高校戦は語り継がれる名シーンとして知られている。
長らく紙のみの展開だったが、2025年6月より待望の電子書籍配信がスタート。
この機会に、ぜひ改めて読んでほしい。

レベルEの表紙

レベルE

冨樫義博

作者は『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博。
ジャンプ連載とは思えないほど実験的かつ知的な構成で、毎回展開がガラッと変わる“オムニバス形式”の異色作。
王子のキャラは見た目こそ王子様だが、中身は性格最悪の策士タイプ。
笑えるのにゾッとする、優しいようで残酷――
そんな“冨樫節”全開のブラックユーモアに満ちている。

読者の予想を軽々と裏切る展開が続き、最後まで「何が起こるかわからない」というドキドキ感に満ちている。

ルックバックの表紙

ルックバック

藤本タツキ

創作を通して出会った2人の少女の友情、葛藤、そして喪失を描いた短編ドラマ。
絵を描くことの喜びと苦しみ、それに伴う挫折や再生を、藤本タツキらしい繊細な表現で描いている。物語は非常に短いながらも、感情の濃度が高く、読了後に胸を締めつけられるような余韻を残す。
劇場アニメ化された『ルックバック』は、作中の“ある事件”の衝撃と、そこから再びペンを取る姿に、多くの読者が心を揺さぶられた。
同作者の『ファイアパンチ』『チェンソーマン』とはまた異なる文脈で、静かな情念が燃える一冊。

青のフラッグの表紙

高校3年生という多感な時期。

受験、恋、部活、進路、友情――さまざまな事情が交差するなかで、 主人公は親友と好きな人との間で揺れ動くことになる。
本作は単なる青春ラブコメではなく、 「人を好きになるとはどういうことか?」 「恋愛としての“好き”と友情としての“好き”はどう違うのか?」 そんな問いを通じて、登場人物たちの恋愛観や価値観がぶつかり合い、 時に傷つけ合い、時に理解を深めていく――
ヒューマンドラマとしての側面が強い青春漫画。
登場人物たちはそれぞれ異なる価値観を持っていて、 読む人によって「気持ち、わかるな」と思えるキャラクターがきっと見つかるはず。
誰の視点に共感するか、どこで心が揺れるか――
読者ごとに感じ方が変わるのも、この作品の大きな魅力のひとつ。
できれば、事前にネットでネタバレなどを見ずに読んでほしい。
まっさらな気持ちで読んでこそ、作品が届けてくる感情の機微が、心に響いてくる。

帝一の國の表紙

帝一の國

古屋兎丸

学園を“政界”に見立てて描く本作は、一見難しい作品のように思われるかもしれないが、頭の良い学校の生徒が、傍から見たらバカバカしいことを真剣にやり抜く姿に思わず笑ってしまう、シュール系のコメディ作品。
登場人物たちのシリアスな雰囲気とは裏腹に、マイム・マイムを踊ったり、そのマイム・マイムによって戦況が大きくひっくり返るなど、「そうはならないだろ…」という出来事の連続と、個性的なキャラクターが織りなす頭脳戦がとても面白い作品。

魔人探偵脳噛ネウロの表紙

ジャンルとしては「探偵モノ」だが、推理よりもキャラクターの“異常性”が際立つ作品。
特に犯人が追い詰められた瞬間に豹変し、その場を切り抜けようとするなど従来の推理漫画にはない異質さが目立つ。
後半になるにつれ戦闘シーンが増えていき、バトル漫画へとシフトしていく。

岸辺露伴は動かないの表紙

ミステリー、ホラー、サスペンス……
ジャンルの垣根を軽やかに越えつつも、どこか「おとぎ話」のような不条理さがにじむ構成が特徴的。
“スピンオフ”の枠を超えた完成度の高さで、露伴というキャラの魅力を掘り下げつつ、荒木飛呂彦の「人間の奇妙さ」へのまなざしを濃密に感じられる。
実写ドラマ化もされるなど、漫画ファン以外にも幅広く知られる作品となっている。

幽☆遊☆白書の表紙

幽☆遊☆白書

冨樫義博

序盤は心霊探偵モノ、でも途中から完全にバトル漫画へ大変身。

中でも「暗黒武術会編」「魔界統一トーナメント編」など、歴史に残るアツすぎる戦いが満載。
仲間の絆、葛藤、覚醒――そのすべてが90年代ジャンプのエッセンスに詰まってる。
何度読んでも燃えるし、何度見ても泣ける。
そして、幽助の成長と迷いが、そのまま物語の重心になってるから、少年から大人になる読者にも刺さる。

DEATH NOTEの表紙

DEATH NOTE

原作:大場つぐみ 作画:小畑健

一見するとサスペンスホラーのようでありながら、本質は「思考」と「信念」のぶつかり合いを描いた心理バトルもの。
ルールと制限だらけのデスノートを駆使して、お互いの行動を読み合い、駆け引きの妙で魅せる作品。
ライトとL、天才同士の知能戦は、毎話がクライマックスのような緊張感で進行し、読む者を一切休ませない。
派手なバトルはないけれど、ページをめくる手が止まらない、知的スリルの極致。

約束のネバーランドの表紙

約束のネバーランド

原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか

『約束のネバーランド』は、ジャンプの王道から外れた異色のダークファンタジー。
12歳以下の子どもが命を落とす描写もあり、題材はショッキング。けれど、あくまでグロさは抑えめで、物語の軸は“サスペンス”と“心理戦”。
エマの希望、ノーマンの論理、レイの冷静さ――それぞれが役割を持ち、出口の見えない状況を知恵で突破しようとする姿に、読者は自然と彼らを応援したくなる。
「自由とはなにか」「家族とは?」という根源的な問いも描かれつつ、物語は進むごとにスケールを増し、孤児院の外へ、世界の真実へと広がっていく。
どれだけ絶望が積み重なっても、決してあきらめずに“前を向く”子どもたちの姿に、読後にはしっかりと光が残る。
怖いのに、やめられない。そんな緊張感と希望が共存する作品。

遠田おと短編集にくをはぐの表紙

性別、親子、承認、善意、すれ違い―― 遠田おとが描くのは、どれも一筋縄ではいかない人と人の関係。
表題作『にくをはぐ』では、トランスジェンダーの主人公と、愛情深いが“娘としての幸せ”を信じて疑わない父の、静かな衝突が描かれる。
“善意”が人を傷つけてしまうとき、その苦しさを誰のせいにすればいいのか。
読後に残るのは怒りでも悲しみでもなく、「それでも人を思ってしまう気持ち」の切なさ。 絵柄はやさしく、語り口も静か。
だけど、内包している感情の温度は高く、読むたびに胸を締めつけられる。
ちなみに『にくをはぐ』は、ジャンプ+10周年読切集『生』にも収録されているため、そちらでも読むことができる。

ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオンの表紙

『ジョジョ』シリーズの第8部にあたる本作は、震災後の日本を舞台にした異色のミステリー。
序盤は静かに進むが、中盤以降は“ロカカカ”や“等価交換”といった特殊な概念が物語を飲み込んでいき、ホラー的な緊張感とともに展開していく。
キャラクターの造形やスタンドバトルの演出は緻密で、随所に荒木飛呂彦らしい奇妙な美学が光る。
ストーリー構成は挑戦的で、物語の軸が中盤から大きく移っていくため、読者によって好みは分かれるかもしれない。
だがその分、独特な空気感と“どこに連れていかれるかわからない”読書体験は健在。

大斬―オオギリ―西尾維新原作読切集の表紙

大斬―オオギリ―西尾維新原作読切集

原作:西尾維新 作画:暁月あきら,池田晃久,小畑健,河下水希,金田一蓮十郎,中村光,中山敦支,福島鉄平,山川あいじ

西尾維新が自由な発想で描いた原作を、それぞれ異なる漫画家たちが作画したオムニバス形式の読切短編集。
作画陣には『DEATH NOTE』の小畑健や『荒川アンダー ザ ブリッジ』の中村光、『いちご100%』の河下水希など、ジャンルも画風も異なるトップクラスの漫画家が揃う。
西尾らしい言語遊戯と思考の飛躍に、作家ごとの絵と構成が呼応する形で展開されており、「西尾維新×漫画家の化学反応」を純粋に楽しめる構成になっている。
ボリュームたっぷりの大判コミックながら、価格は800円台と手に取りやすいのも嬉しいポイント。西尾作品の“異質さ”をさまざまな角度から味わえる一冊。

野球・文明・エイリアンの表紙

野球・文明・エイリアン

原作:へじていと 漫画:山岸菜

読み味としては、かなり野球版Dr.STONEに近い作品。とはいえ、試合の駆け引きや野球知識そのものを前面に押し出すというより、異星でどうやって道具を作るか、どう文明を進めるか、どう環境を整えるかといったサバイバルと発展の面白さが軸になっている。そのため、野球に詳しい人はもちろん楽しめるが、野球にそこまで詳しくない人でも十分入りやすい。

特に面白いのは、野球をやりたいという気持ちが文明発展の原動力になっているところで、最初は木の実でキャッチボールしていたような状況から、少しずつゴムやグローブのような道具が形になっていく流れに独特の高揚感がある。設定だけ見ると変化球の強い作品だが、実際に読むと想像以上に筋が通っていて、ちゃんと面白い。さらに、にいなさんと高次の関係が物語の芯にあるため、ラブコメとしての読みやすさもある。好きなものを夢中で語るにいなさんの魅力も強く、野球漫画というより、好きなものへの熱量が世界を動かしていく作品としてかなり印象に残る一作。

ジョジョの奇妙な冒険 第1部 ファントムブラッドの表紙

肉体を駆使したバトルとドラマティックな因縁劇を軸に、吸血鬼・波紋・石仮面といった“後のジョジョ”を象徴する要素が詰まった第一部。
荒々しく太い線で描かれる初期絵もまた味があり、ヴィクトリア朝の英国を背景にした重厚な世界観が光る。
友情・師弟関係・家系の因縁といったモチーフが、シリーズ全体を貫く「人間讃歌」へとつながっていく始まりの物語。

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャンの表紙

シリーズ初の女性主人公である徐倫を中心に、刑務所という閉鎖空間を舞台に繰り広げられる脱獄劇とサスペンス。
バトルはこれまで以上にトリッキーかつ密室的で、仲間との連携や思考の応酬が強く打ち出されている。
第3部から続くDIOの意志や、ジョースター家の血筋にまつわる因縁が再び物語の核となっており、シリーズの大きな節目として位置づけられる構成。
この部から読むには少しハードルが高いかもしれないが、長きにわたるテーマの集大成として“シリーズの終章”とも言える重厚さと鮮烈なビジュアルに満ちた一作。

NARUTOの表紙

NARUTO

岸本斉史

誰もが知る国民的漫画。その人気は国内のみならず海外でも爆発的な人気を誇っている。

少年漫画としてのスカッとしたバトルはもちろんのこと、家族愛や復讐、戦争はなぜ起こるのか?といった重いテーマも内包している。親から子へ、子から孫へと意思が受け継がれていく展開が、物語の背骨としてずっと効いてくるタイプで、ここで泣かせに来る強さがある。

構成としては全72巻で、1巻~27巻が少年編、28巻~最終巻(72巻)までが青年編の二部構成。完結後も続編として、ナルトの息子が活躍するスピンオフ作品「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」が連載されており、現在2部が連載中。

MADの表紙

MAD

大鳥雄介

「地球を侵略された人類が最後の希望をかけて立ち上がる」という、一見ありがちなSF設定。

だがこの作品の真骨頂は、まるで映画の絵コンテのような実験的コマ割りと、 一言一言が研ぎ澄まされた台詞回しにある。
特に1話で描かれる“絶望感”の演出は圧巻で、 紙の漫画というより、スマホ画面で映像作品を観ているような錯覚すら覚える。
ストーリーで語るというより、「空気ごと叩き込んでくる」タイプのSF作品。
まずは1話だけでも読んでみてほしい。今すぐに。

彼方のアストラの表紙

宇宙を舞台にしたSFサバイバルもの……に見えて、その実、丁寧に構築されたミステリー。

明るく爽やかな導入からは想像できないほど、物語は段階的にシリアスさを増していく。
キャラクターたちの背景と目的地にまつわる情報が少しずつ解き明かされていく構成が心地よく最後のオチは秀逸。
仲間との絆、困難の乗り越え方、そして「自分とは何か」というテーマまで、コンパクトながら多くを内包した傑作。

やたももの表紙

やたもも

はらだ

モモは、自分の身体を差し出せば、誰かに必要とされる。
そんなふうにしか他者とのつながりを築けない男。
彼の“軽さ”は、明るさでも無邪気さでもなく、誰にも深く踏み込ませないための距離感でもある。
一方で、八田ちゃんは優しさと責任感を持ち合わせた“オカン系男子”。
モモのだらしなさも過去も、全部ひっくるめて受け止めようとする彼の姿が、じわじわと関係性を変えていく。
そして物語が進むにつれ、モモの過去──パトロンとの関係、母親との確執──が明らかになることで、彼が「なぜウリをしていたのか」という問いにも踏み込んでいく。
笑って読めるような場面もあるけれど、その裏にはずっと“寂しさ”が漂っている。
“ろくでなしのモモ”と“人が良すぎる八田”、このふたりの歪で優しい関係を見届けたくなるBL。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―の表紙

「殺さずの誓い」を掲げた剣士が、過去の業を背負いながらも、人を守るために戦うというテーマ性が熱い。
剣心の柔らかい物腰と、時折見せる鋭い眼差しのギャップが印象的で、登場人物たちの生き様がしっかり描かれているのもポイント。
剣劇アクションはもちろん、明治初期という独特の時代背景も相まって、青春、友情、恋愛、贖罪など、ジャンプらしさと文学性が同居した作品になっている。

銀魂の表紙

銀魂

空知英秋

一見、なんでもアリのギャグ漫画。
けれどその裏に、しっかりとした信念と人情が通っている。笑って泣ける“人間ドラマ”の密度がとにかく濃い。
時にバカらしく、時に鋭く、時に胸に刺さる――くだらなさと真剣さが同居するこの独特な空気感こそ、銀魂の真骨頂。
そして、どんなにふざけていても、最後に信じられるのは、仲間との絆と、自分の信じた生き方だ。

SKET DANCEの表紙

SKET DANCE

篠原健太

テンポの良いギャグに誘われて気軽に読み始めると、徐々に見えてくるキャラクターたちの過去や想いの深さに引き込まれる。

コメディとシリアスの緩急、キャラの背景、仲間との信頼関係の描写が自然に積み重なり、読後に静かに余韻を残す。
日常の延長にあるドラマに、ふと心を揺さぶられるような一作。

黒子のバスケの表紙

黒子のバスケ

藤巻忠俊

スポーツ漫画の中でも、能力バトル寄りの“超次元バスケ”が最大の特徴。
人間離れした技を持つ選手たちの対決は、試合というより“勝負”。
でも、根底にあるのは「バスケって、チームでやるもんだろ?」っていう、まっすぐな想い。
キャラの個性が濃くて、どの試合にも物語がある。
派手なプレイと、地道な成長の両方を描いているから、ジャンプらしい“友情・努力・勝利”がしっかり詰まってる。

ギャグマンガ日和の表紙

ギャグマンガ日和

増田こうすけ

“正気と狂気のはざま”で爆発するシュールギャグ。
歴史上の偉人がなぜか妙に人間臭かったり、感情の起伏が極端すぎたりと、知ってるはずの人物が“知らない人”として現れるのがクセになる。
キャラの掛け合いも、シチュエーションも、どれも常識を置き去りにして突っ走る。
一話完結形式だからどこからでも読めて、1話読むごとに脳がバグっていく快感がある。
特にセリフ回しのセンスと、言語感覚の異常な冴えがクセになり、繰り返し読みたくなる不思議な中毒性がある。
25年以上続くのも納得の、ギャグ漫画の金字塔的作品。

ONE PIECEの表紙

ONE PIECE

尾田栄一郎

国民的、って言葉で片づけるにはもったいないくらい、「島ごとの短編映画を、巨大な一本の世界史に編み直していく」構造が強い。毎回、島の空気・文化・問題がガラッと変わるから、長いのに飽きにくいし、読者の好みの島(編)が必ず生まれる。

キャラクターはコミカルでクセ強めなのに、いざ踏み込むところは踏み込む。戦闘の気持ちよさ、仲間のドラマ、世界観の広がりが同時に来るのがONE PIECEの王道感で、少年漫画の「こういうのが見たい」を更新し続けてきた作品だと思う。

注意点を挙げるなら、長い。あと島ごとの密度が高いぶん、テンポだけを求めると重く感じる編もある。でも逆に言うと、腰を据えて“旅”として読める人ほどハマる。

暗殺教室の表紙

暗殺教室

松井優征

「教育」と「暗殺」という、本来なら結びつかないはずのテーマを大胆に融合させた作品。
テンポの良いギャグとバトルをベースに、次第に深まるドラマと謎が読者を引き込んでいく。単なる“倒すべき敵”ではなく、“導いてくれる存在”として描かれる殺せんせーの姿が印象的。
最終回に向けての流れは、ジャンプ作品の中でも屈指の感動と完成度を誇る。

死刑執行中脱獄進行中の表紙

『死刑執行中脱獄進行中』は、ジョジョの奇妙な冒険の作者・荒木飛呂彦が手がけた短編集。
心理戦・サバイバル・オカルト・死後世界といった多様な題材が、一話ごとにまったく異なる角度から描かれており、“ジョジョとは別の顔”が楽しめる。

表題作『死刑執行中〜』では密室のトリックと極限の精神状態が描かれ、
『ドルチ』では愛と飢えの間で揺れる人間の本性が露わになる。
中でも注目なのが、『岸辺露伴は動かない ~懺悔室~』と『デッドマンズQ』。
それぞれ岸辺露伴シリーズの原点、そして吉良吉影の死後を描いた外伝的作品として、ジョジョファンには必読のエピソード。
特に懺悔室編は、“露伴の取材”というテーマとホラー的演出が見事に融合しており、
現在も続く「岸辺露伴は動かない」シリーズの出発点として強い印象を残す。

ジョジョを読んだことがない人でも、ひとつひとつの物語が独立していて楽しめる構成になっており、
“荒木飛呂彦という作家の引き出し”を一気に味わえる、豪華で濃密な短編集。

ルリドラゴンの表紙

ルリドラゴン

眞藤雅興

ドラゴンの特徴を持つ女子高生の日常を描いた、ゆるくて可愛らしいファンタジー×スクールコメディ。

特殊な体質を抱えながらも、本人の不器用さと周囲の受容が絶妙なバランスで描かれていて、読んでいてほっこりする作品。
絵柄も柔らかく、癒しを求めている人にぴったり。
おそらく作者は「女の子が大きな口を開けるシチュエーション」が好きなんだろうなと感じさせる描写もちらほらあって、それも含めて微笑ましい。

幼稚園 WARSの表紙

幼稚園 WARS

千葉侑生

ハードな設定とコメディ要素が絶妙なバランスで交差する“殺し屋×保育”アクションコメディ。
銃撃戦あり、ラブコメあり、ギャグありとテンポよく展開しつつも、元犯罪者たちの過去や想いにぐっとくる場面も。
巻数の刊行ペースも早く、待たずにガンガン読めるのも魅力。
ジャンプ+発の作品らしく、キャッチーな設定と勢いのある構成で、一気読みしたくなるシリーズ。

ヒカルの碁の表紙

ヒカルの碁

原作:ほったゆみ 漫画:小畑健

囲碁という題材を使いながら、青春・ライバル・成長・別れ――全てのエッセンスを濃密に詰め込んだ傑作。

特に「勝ちたい理由」がキャラごとに鮮やかで、それぞれの人生が盤面の上でぶつかり合うような熱さがある。
また、藤原佐為という幽霊との交流を通して「なにかを託す」「なにかを受け継ぐ」というドラマ性が、後半にかけてぐっと胸を打つ。
囲碁がわからなくても、いつの間にか感情が動いてしまう、それくらい力のある物語。

タコピーの原罪の表紙

ゆるく可愛いキャラクターの見た目とは裏腹に、いじめや家庭崩壊などシビアなテーマが描かれる衝撃作。
人間の闇をまっすぐに見つめるストーリー展開と、感情が交錯する描写は多くの読者の心をえぐる。
SNSを中心に連載当初から大きな話題となり、2巻完結とは思えないほどの濃密な読後感を残す作品。

テガミバチの表紙

テガミバチ

浅田弘幸

人工太陽の光が届かない世界で「こころを届ける」使命を背負うテガミバチたちの姿を描いた、優しく切ないファンタジー。
幻想的で緻密な作画が世界観を際立たせ、ヒューマンドラマとアクションが交錯する構成も見どころ。
ラグとニッチの絆を軸に、届ける側と届けられる側の心が響き合うエピソードが紡がれていく。
“手紙”という行為に宿る重みと尊さを改めて感じさせてくれる、心に沁みる物語。

鬼滅の刃の表紙

鬼滅の刃

吾峠呼世晴

もはや説明不要の国民的ヒット作。
和の世界観をベースにしたアクションとドラマが融合し、「家族を想う心」と「命の尊さ」が軸に描かれる本作。
鬼とのバトルはもちろん魅力だけど、敵である鬼にも“かつて人だった”という背景が丁寧に描かれていて、読者の心を揺さぶる“優しさ”が物語の芯にある。
炭治郎のまっすぐで人を思いやる姿勢に心を打たれ、彼を支える仲間たちも皆それぞれに抱えた過去や弱さがある。
“柱”と呼ばれる剣士たちのキャラもとにかく濃くて、推しができること間違いなし。
ダークな世界観と爽やかな希望、静かな余韻が同居する、まさに少年漫画の新しい地平を切り拓いた作品。
アニメもとんでもなくクオリティが高いので、未視聴なら絶対チェックしてほしい。

5秒童話の表紙

5秒童話

第年秒

落下していく5秒間で事件の真相を紐解いていくという独自の構成が光るサスペンス作品。
会話などの“音”は描写されず、視覚的な情報のみをもとに構成されているのが特徴で、そこから過去の記憶が走馬灯として展開されていく。
作者は中国の漫画家で、登場人物の名前も中国語だが、日本の少年漫画的なテンポや構成に強く影響を受けており、全1巻で完結。
短いながらも読み応えのあるミステリ作品に仕上がっている。

いぬまるだしっの表紙

『いぬまるだしっ』は、シュール×下ネタ×時事ネタの三重奏で攻めるドタバタ系ギャグ漫画。
2008年当時のテレビ番組、芸能ニュース、ネット文化などが随所に盛り込まれており、「その時代を知っている読者」にとっては、懐かしさとともに笑えるポイントが多い。
とはいえ、そうした時事ネタに頼りすぎず、いぬまるくんの予測不能な行動や、個性豊かなキャラ同士のテンポある掛け合いは、今読んでもしっかり楽しめる。
キャラの濃さ、勢いのある展開、見開きで畳みかけるネタのバリエーションなど、ジャンプギャグの王道的な魅力が詰まった一冊。
くだらないのに、なんだか元気が出る。そんな読後感を味わえる作品。
なお、いぬまるくんがズボンを履く日は、たぶん永遠に来ない。

最強ジャンプ流 絵の描き方講座「絵道」の表紙

児童向け漫画雑誌・最強ジャンプ編集部が送る漫画の描き方講座。
子供向けでありながらも内容はかなり実践的で、この一冊で書かれていることを一通りやれば、形になる漫画を作ることは可能。かなり全体をザックリと説明しているため、学べるのは基礎中の基礎までだが、入門書としてはかなり優秀。
子供が漫画に興味を持つきっかけとしても使いやすい。こういった実用書は通常3000円ほどするものも多いが、この漫画は500円台なのでかなり安く、親御さんにも子供にもオススメしやすい作品。

ボボボーボ・ボーボボの表紙

一応ジャンルはバトル漫画。
けれど戦いは、技よりも“ノリ”と“勢い”が命。
ギャグ、ツッコミ、メタ発言、全方位に飛び交うハジケで、ストーリーも画面もひたすら騒がしい。
だが、そのどこまでも自由な構成が唯一無二の空気感を生み、気づけばクセになっている。

家庭教師ヒットマンREBORN!の表紙

ギャグコメディからスタートし、やがてバトルものへと移行していく長編少年漫画。
序盤では“何もできない主人公”と“非常識すぎる家庭教師”のやりとりが中心だが、物語が進むごとに、仲間との絆や戦いの中での成長が描かれていく。
ツナを中心に広がっていく“家族”のような関係性、マフィアという非現実的な設定を通して描かれる「自分を変える」というテーマは、読者の年齢を問わず刺さるものがある。
ひとつひとつの選択と対話が、少年たちを“戦う理由”へと導いていく。

バクマン。の表紙

バクマン。

原作:大場つぐみ 作画:小畑健

漫画家としてアニメ化作品を生み出す──その夢を本気で追う、ふたりの少年の物語。
週刊少年ジャンプという、日本一の漫画雑誌で連載を獲得するために、彼らは数えきれない挑戦を重ねていく。
そこには、少年漫画らしい熱さもあれば、戦略と計算が飛び交う頭脳戦もある。
そして、競い合い、支え合い、時に衝突するクセ者たちとの人間ドラマが、物語に厚みを与えていく。
夢を「夢のまま」で終わらせないために。
最高と秋人は、自分たちの物語を“作品”として世に出そうとする。

トリコの表紙

トリコ

島袋光年

食材を“狩る”という前代未聞のアプローチで、「食」と「バトル」を融合させたファンタジー作品。
登場する食材はすべて架空ながら、ビジュアルも設定も細部まで作り込まれていて、見ているだけでワクワクさせられる。
戦闘描写は肉体的でパワフル、仲間との成長や絆も熱く描かれ、グルメ漫画でありながら少年漫画の王道も外していない。

バオー来訪者の表紙

バオー来訪者

荒木飛呂彦

『バオー来訪者』は、『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる荒木飛呂彦が、ジョジョ連載前に描いた“原点”とも言える作品。
人間兵器としての異形な力を宿した少年が、自分の意思を保ちながら戦い続ける姿は、のちの「意思の強さ」を重視するジョジョ的キャラ像にも通じるものがある。
バオーの能力は過剰なまでに強力で、身体を刃に変えたり、酸を分泌したり、驚異的な再生能力で死線を超えていくなど、ビジュアル的にもインパクト抜群。
育朗はその圧倒的な力と引き換えに、自我と人間らしさを手放さないよう葛藤し続ける。
全2巻という短さながら、アクション・ドラマ・SFの密度はすさまじく、疾走感と緊張感が詰まった構成。
ジョジョの予習としても、完全に独立したバトルSFとしても楽しめる、荒木ワールドの“導火線”のような作品。

あっ、悪魔ちゃんの表紙

好きな男の子の東京への引っ越しを阻止するため、内気な女の子・内暗さんが町の奇人になろうとするコメディ漫画。

パンクロック風のメイクと服装に身を包み、町中を走り回るという内容で、第1話のインパクトがかなり強い。ここからどのように物語が展開していくのか、今後が楽しみな作品。

魔老紳士ビーティーの表紙

魔老紳士ビーティー

原案:荒木飛呂彦 原作:西尾維新 作画:出水ぽすか

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで知られる荒木飛呂彦の連載デビュー作『魔少年ビーティー』をもとに、『化物語』や『めだかボックス』で知られる西尾維新が原作を担当し、『約束のネバーランド』の出水ぽすかが作画を担当した派生作品。単独の新作漫画というより、荒木飛呂彦作品のクロスオーバーファンブックや、公式二次創作に近い楽しみ方をする作品だと思う。
全体的にジョジョのパロディ的なシーンや、ジョジョ以前の荒木飛呂彦作品を踏まえたオマージュ的な設定が多く、荒木作品を知っているほど拾える要素が増えていく。初見でも読めないわけではないが、『魔少年ビーティー』や荒木飛呂彦作品に触れていた方が楽しめる部分はかなり多いので、そこは注意が必要。純粋な新作として読むより、荒木飛呂彦作品の文脈を味わう一冊として手に取るのが合っている作品。

魔少年ビーティーの表紙

『ジョジョの奇妙な冒険』以前の荒木飛呂彦作品として、かなり重要な一作。主人公のビーティーは、手品やトリックを使って相手を追い詰めていくダークヒーロー的な存在で、バトル漫画というより心理戦を楽しむ作品になっている。
ビーティーのキャラクター性や精神性には、後の『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するディオ・ブランドーを彷彿とさせる部分もあり、ジョジョ好きにとっては荒木作品の原型を感じられる作品だと思う。ただし、かなり昔の作品であり、主人公の倫理観や物語のノリも含めてクセは強い。万人向けというより、荒木飛呂彦の初期衝動や、ジョジョ以前の作家性を見たい人におすすめしたい作品。

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